見えない角度で手をつないできた樫野有香様観察日記

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2008年7月12日(土)

東京セレソンデラックス2008、夏公演「夕 -ゆう-」

シアターサンモール、18時開演、1階B列。

「夕 -ゆう-」、チケット

通路全部に椅子が出ているせいか受付混雑のため開演時間に遅れ。笑いの沸点と涙腺のハードルを考えると初見の客ばかりな気がする。リピーターいないんじゃないの?くらいな反応の良さにびっくり。終演後に自分がいかに泣いたかを力説する女と連れて来た若いお兄さん達に泣けるだろ?って同意を求めるおっさんのウザさったらもう。

オープニングの月明かりがラストへの布石って分かるだけでも心満たされる。前回とは席が逆サイドで細かい表情の演技がよく見えた。“夕”(木下智恵)がセーラー服姿で深呼吸は中に黒いシャツを着てたら見えるものが見えないのです。いやいやあれは衣装替えのためだと思うよ。それでもがっかりはするよね。

“元弥”(宅間孝行)が“夕”の話ばかりするので“薫”(いとうあいこ)が布巾を投げて“元弥”が返すシーンはアドリブ込みっぽい。“元弥”が“薫”の前で布巾を振って“薫”が掴む直前に外す(6月28日夜)、普通に掴まれてしまう(6月29日夜Yahoo!ライブトーク生中継)、いきなり布巾で“薫”の頬を拭く(7月12日夜)とか。いとうあいこがあんまりブレないからうーん?な気はする。今日は“元弥”と“夕”の『七夕』の話で『夕』は漢字じゃなくて『タナバ(タ)』(カタカナ)だっていう展開があったのだけれど、んまぁ脱線具合が微妙すぎてなんとも。

前回のラストで結末を知り、今回のオープニングで月明かりの布石を理解し、暗転から思い出を経てラストシーンへと繋がる流れがこの心を包み込むとき思わず漏れる。そうか、そういうことか…と。“もっちゃん”は帰ってきたのだ。

20時40分終演。

やっぱり、予習、復習、総仕上げな感じで3回見ないと区切りが付かないな。まあ同じ芝居を3回見るのはモチベーション的なハードルの高さに戦くわけだが。

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