http://www.largevocalmix.jp/diary/2005/01/28
連載第1回 「かおりがとびうおになった日」 / CDデータ 1999年5月20日号
きょうも疲れた。最近毎日仕事をして疲れている。そういう生活はずっと前から当たり前だけど、耐えられるのはきっと歌を歌うことはかおりにとって世界でいちばん好きなことだからだと思う。いつも人間の心や物事のすばらしさを伝えたくて歌ってる。だけどきょうあるTV番組でもうひとりの私、タンポポとしての飯田圭織が歌った。自分でも納得いかなくて、周りの人からもよくないと言われ、しかも今回のCDが前の曲よりも売れていないと聞かされた。それはきっと、自分の歌に対する愛情が甘かったり、体調のせいにして怠けていたからよい歌が歌えないんだと落ち込んだ。自分のくだらない甘えを、聴いている人は敏感に感じたんだと思う。せっかくつかみかけた夢を自分のせいでつぶしたくない、そんな思いまでもが忙しい日々に流されそうで逃げたくなった。何も感じることのない未知の空の果てに逃げたかった。そんなとき自分はとびうおみたいだと思う。とびうおは海が大好きだけど、ときには果てしない空、大きく羽ばたく鳥に憧れて飛んでみる。だけどやっぱり大好きな海を捨てられなくて海にいる。この先叶う保障もない夢に怯えて逃げたくなるけど、あきらめられず夢に向かって走る自分みたいだった。とびうおは空を飛べない。だって水がないと生きていけないから。かおりは逃げられない。だって歌がないと生きていけないから。日々いろんなものに出会い、憧れたりするけど、とびうおは海がいちばん好きだから海にいるんだ。かおりは歌がいちばん好きだから歌を歌うんだ。それはきっと神様がくれたかおりのいちばん輝ける場所だと思う。かおりはそう信じてる。「だから逃げるのやめよう」と思ったときにはもうきょうは終わっていた。またあしたからの長い夢への旅に向けて心の準備もできたし、あしたも早いのでふとんの中に入った。そして、長い1日が終わった。
いいだかおり●81年8月8日、北海道出身。98年1月、モーニング娘。の一員としてデビュー。同年11月に3人組ユニット、タンポポとしてもデビューし並行して活動中。
600円
ネット書店アマゾン潜入記 / 横田増生(ジャーナリスト)
ピッキングをはじめると、本についている帯が作業の邪魔になることに気づいた。棚から抜いたり、カートに並べたりするとき、ほかの本に引っかかって何度も帯が破れそうになる。しかし、帯の問題はあっさり“解決”した。バイト三日目のこと、コミック本の帯が半分破れていた。どうしたらいいのかとアマゾンの社員に聞くと、「帯が本のデザインの一部でなければ、捨ててもらってかまいません」という返事が返ってきた。
客にわからなければいいということか。それなら作業は楽になるものの、心の中で「帯も本の一部だろう!」と突っ込みを入れていた。この一件に限らず、ここでは帯が粗略に扱われていた。
帯なんてゴミだと思うけど。書店でも棚に戻すときに破れそうになるし。いらねぇべ。でも、表紙カバーは大事にしてほしいな。外れたままで発送して返品されましたとか酷すぎ。
ピッキング作業の前後で名前とパスワード、作業内容を入力するらしい。そんで、作業ごとに一分あたりの処理冊数が表示されるとか。なかなかハードな職場ですね。
女子高生の太もも大好きな人とか僕は膝になりたい。って思った人とか。でも、やっぱりここは13歳のシャラポワかな。